クローズ外構で後悔しないための設計ポイント
2025.06.14
住まいの外構には、オープン・セミクローズ・クローズの3タイプがあります。
その中でも、クローズ外構は、プライバシーの確保や防犯性の高さから人気があります。
しかし、施工後に「思っていた雰囲気と違う」「圧迫感がある」「使い勝手が悪い」といった後悔の声があるのも事実です。
だからこそ、計画段階での「設計の工夫」が非常に重要になります。
本記事では、クローズ外構で後悔しないための設計ポイントについて、具体例とともにご紹介していきます。
圧迫感を与えないための高さと素材選び
クローズ外構の代表的な要素といえば、塀やフェンスです。
敷地をしっかり囲うため、高さのある構造になることが多くなります。
しかし、高さがある分、どうしても「閉塞感」や「圧迫感」が生まれやすい傾向にあります。
そこでまず大切なのが、「素材の選び方」です。
たとえば、スリットや格子のあるフェンスを用いれば、視線をやわらかく遮りながらも、抜け感を演出できます。
また、グランドアートウォールのように高さを保ちつつも、デザイン性のある壁材を用いることで、重苦しさを軽減できます。
さらに、高さを均一にせず段階的に変えると、立体的な印象になり、建物全体のバランスもよくなります。
外構は囲えば安心というものではありません。
見た目と機能性のバランスが非常に大切なのです。
ライフスタイルに合ったゲートの選定
次に考えるべきは、出入りのしやすさです。
クローズ外構はその名の通り閉じられた空間になるため、門扉やゲートの仕様が日常の使い勝手を大きく左右します。
たとえば、車の出入りが多いご家庭では、電動式のシャッターゲートが便利です。
雨の日でも車に乗ったまま操作できるため、快適性がぐっと上がります。
一方、歩行者用の門扉は、開き方や位置に注意が必要です。
道路側に向かって開くと危険を伴う場合もありますし、門扉と玄関の距離が近すぎると圧迫感を覚えることもあります。
また、宅配ボックス付きの門柱を採用すれば、留守中の荷物受け取りにも対応できます。
このように、ご家庭のライフスタイルに応じた動線計画を立てることが、後悔のない外構につながるのです。
動線と視線を意識した門扉・玄関の配置
門扉から玄関までの導線がスムーズであることは、住まいの快適性に直結します。
しかし、意外と多いのが「見た目重視で設置した結果、動線が不自然になった」というケースです。
たとえば、門扉を正面中央に配置したことで、玄関まで遠回りになることもあります。
また、斜めにアプローチを取ることで、視覚的に広がりを感じさせる工夫も可能です。
さらに重要なのが、「外からの視線をどう遮るか」です。
たとえば、門扉の奥に目隠し壁や植栽を設ければ、玄関が丸見えになるのを防げます。
プライバシーの確保は、心理的な安心感にもつながります。
採光と照明で明るさを確保する
塀で囲まれた空間は、ともすると暗くなりがちです。
とくに玄関前や駐車スペースは、明るさが確保されていないと使いにくくなります。
そこで有効なのが、「照明」と「採光窓」の活用です。
たとえば、足元を照らすラインライトを取り入れると、安全性が高まります。
また、門柱や塀の一部にすりガラスをはめ込むことで、外からの自然光を室内に取り込む工夫も可能です。
加えて、アップライトで植栽を照らすと、夜間の印象が格段に変わります。
照明によって防犯性も向上し、安心して暮らせる住まいとなるのです。
建物との統一感を意識したデザイン
外構だけが目立ってしまうと、ちぐはぐな印象を与えてしまいます。
だからこそ、建物との調和を意識したデザイン選びが必要です。
たとえば、住宅がモダンテイストなら、直線的な門柱や金属素材を取り入れたデザインが合います。
一方、ナチュラルな外観の建物には、木目調フェンスや自然石の塀などが調和します。
また、外壁の色に近いトーンで外構をまとめると、全体に統一感が出て落ち着いた印象になります。
素材・色・ラインをトータルで捉えることで、「外構も建物の一部」として美しく演出できるのです。
将来を見据えたメンテナンス性の確保
どんなに見た目が良くても、手入れが大変だと次第にストレスになります。
だからこそ、将来的なメンテナンスのしやすさも重要な設計ポイントです。
たとえば、点検口や開閉できるパネルを設けておくと、排水管や配線のトラブル時にもすぐに対応できます。
また、植栽も成長に合わせてメンテナンスが必要です。
だから、剪定がしやすい配置や品種選びが欠かせません。
さらに、掃除のしやすさも忘れてはいけません。
デッキブラシが入りにくい場所があると、泥や落ち葉が溜まりやすくなります。
最初からメンテナンスを意識した設計にすることで、美しさを長く保てるのです。
【実例紹介】後悔しないクローズ外構の好例とは?
たとえば、名古屋市内にお住まいのA様邸では、隣家との距離が近く、視線を遮るためにクローズ外構を検討されました。
ただ、塀で囲うだけでは圧迫感が出てしまうと心配されていたため、グランドアートウォールにスリットデザインを取り入れるご提案を行いました。
また、アプローチには天然石調のタイルを採用し、足元にはライン照明を設置。
これにより、昼は明るく上品に、夜は落ち着いた雰囲気を演出できるようになりました。
さらに、門柱には宅配ボックス付きの機能門柱を設置し、利便性にも配慮したデザインとなっています。
このように、住まいの環境や暮らし方に合わせて設計することで、安心感と美しさを両立させたクローズ外構が実現します。
クローズ外構の依頼から完成までの流れ
では、クローズ外構を検討する際、どのような流れで進めるのが一般的なのでしょうか。
まずは、現在の敷地の状況や家族構成、ご希望のライフスタイルを丁寧にヒアリングすることから始まります。
その後、現地調査を行い、建物の外観や動線を考慮した上で、プランの作成に入ります。
この段階で、イメージパースや素材サンプルなどを交えてご提案することが多く、外構全体の方向性が明確になります。
プランの合意後は、詳細なお打ち合わせを経て工事に着手。
工期は内容によって異なりますが、天候や季節も考慮しながら計画的に進行します。
完成後も、定期点検やメンテナンスのご案内を通じて、長く安心してお使いいただけるようサポートいたします。
このように、段階的に丁寧なプロセスを踏むことで、満足度の高いクローズ外構が完成します。
まとめ:後悔しないクローズ外構をつくるために
このように、クローズ外構で後悔しないためには、「デザイン性」「機能性」「メンテナンス性」の3つをバランスよく計画することが大切です。
高級感だけを求めると使い勝手が犠牲になりますし、利便性だけを重視すると景観との調和が取れなくなる場合もあります。
だからこそ、設計の段階からライフスタイルに合った動線や配置を考え、信頼できるプロと相談しながらプランを練ることが、成功のカギとなるのです。
私たちは、これまでに9,000件以上の外構施工実績をもとに、お客様の暮らしに寄り添ったプランをご提案しています。
名古屋エリアを中心に、最適なクローズ外構をご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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